大切なのは俯瞰すること。

身体全体を覆う電磁波
現代に生きる私たちは、目に見えない電磁波とともに暮らしています。
電磁波は人間の目には見えませんが、たとえば、パソコンやテレビの画面に付着しているホコリが気になったことはありませんか?また、フローリングの床を毎日掃除しているのに、常にホコリが目について嫌になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらは、「浮遊塵埃(ふゆうじんあい)」という空気中に漂うホコリが、電気を帯びている所に引き寄せられて集まる現象です。実はそれと同じことが、私たちの身体の表面でも起きているのですが、私たちはそれに気づきません。
電気を帯びたパソコンに触れている手を通じて、瞬時に身体全体の電位がパソコンと同じになります。身体の表面にもホコリが引き寄せられて集まります。そこには、電気の使用で生じる電磁波(電場)が間違いなく存在しています。
電場はその特性上、皮膚表面に誘導電流を起こして身体全体に伝播します。そのため、電気を帯びたパソコンに触れている間、身体はずっと電場に覆われた状況となっています。
私たち人間の身体は、生体電流といわれる微弱な電気信号で動いています。その10万倍もの電圧から生じる電場に覆われるという状況は自然界では起こりえません。つまり、人間の身体側からすれば、きわめて不自然かつ想定外の状況と言えるのです。
デスクトップパソコンの電源コードには、アース端子が付いているのをご存知でしょうか?このアース端子は、帯電による浮遊塵埃の付着を防ぎ、本体の誤作動や故障、火災を防ぐことが目的とされます。
しかし、アースの価値はそれだけではありません。電磁波(電場)を逃がすことによって身体にかかる負荷を軽減することが可能なのです。

家の中の電磁波はどこからやってくる?
私たちが使用する電気は、発電所から送電線を経由して電柱に送られてきます。
住宅への最初の電気の入口は「引き込み点」という所で、「引き込み点」から「分電盤」までの配線には大電流が流れています。「分電盤」から各部屋に電気を配る役割を担うのが「屋内配線」で、その先に照明やコンセントがあります。電気は、「屋内配線」を通って家電製品に送られます。
つまり電磁波は、家電製品の本体(末端)からだけでなく、電気を供給するフロー全体から発生しているのです。そういう意味で、電磁波は壁の中や床下に隠れた「屋内配線」からも発生しているということを認識しておく必要があります。

お家まるごとアースとは?
家の中の一体どこから電磁波が発生しているのか、十分にご理解いただけたことと思います。
お家まるごとアースとは、電気を供給するフロー全体を俯瞰して、必要な所にアースを設置するという考え方です。
家の中全体の「屋内配線」「コンセント」「電源コード」「家電製品」を対象にアースの必要性を検討し、ご提案します。
特に、パソコン環境、寝室環境、リビング環境については、現状をしっかり見極め、必要な対策を取ることが大切です。
なぜならば、 それらの環境は多くの場合、長時間の使用や滞在が想定されるためです。

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